■  漢方のメカニズム  ■

五運行大論の図
 この図は、自然界の万物を五行理論によって分類し、それらの相関関係を示したものです。一例をとると次のようになります。

 つまり東方からは風が起こり、風は木を育て、木は酸味を生みます。そしてこの酸味は五臓のうち肝へ走りやすく、その肝は筋(肉)を生むということになります。一方肝は、心に連続して関連し、心は順に脾、肺、腎へと関連していきます。

 以上のことを漢方に応用して具体的に考えると、たとえば肝は酸味によって栄養されますから、肝が弱っている時は酸味のあるものを食べればよいことになります。
 
 さらに肝は全身の筋(肉)を主宰しているので、たとえば肝が弱まるようなことがあると、身体に力が入らないなどの症状が現れるということになります。なお、肝と他の臓との関係については、肝病が長びくとやがて心もおかされていくということを示します。
 

五行の相生と相克

臓腑を五行理論に従って分類すると,木火土金水に応じて,蔵は肝、心、脾、肺、腎、腑は胆、小腸、胃、大腸、膀胱となります。そしてそれぞれの臓腑は相生(そうせい)、相剋(そうこく)の関係を持って連続的に関連しあっています。
 たとえば肝は心を生む・・・というように、順に時計回りの方向に関係するのを臓の相生関係といい、肺は肝に剋つ・・・というように、円内の矢印方向に関係するのを相剋関係といいます。
 また臓と腑も関連しあっていて、たとえば肝と胆は表裏のように密接に関係しています。
 こうした臓腑の相生関係を全体的に示したのがこの図です。


臓腑の相生と相剋関係

 


相生関係


相剋関係

(山田光胤 ・代田文彦著 図説 東洋医学より)

さらにくわしく! 「五臓の色体表」へ!