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セルバムからの質問が始まる
| あなたは結婚をしている |
イエス |
| あなたは政治の仕事をしている |
ノー |
| 両親は二人とも生きている |
ノー |
| 男の子供がいる |
イエス |
これらの質問をイエス・ノーで延々と続けるのである。
一束には五十枚位の葉があり一つの葉には何十問かの質問がある。
リーダーはお経のごとくかなり早いスピードで葉を読み、質問を私に浴びせる。内容の事は特に考えている様子はなく、どんどんヤシの葉の束をめくっていく。
一束目にはイエスとノーが入り交じり私の葉はなかった。
二束目も徒労に終わり、セルバムは倉庫から別のバンドルを持って帰ってくる。
今度のヤシの葉は今までの物よりやけに小さく汚れている様な気がする。
この三束目の中程を過ぎた頃の質問である。
| 長男である |
イエス |
| 瞑想をする |
イエス |
| 兄弟が一人いる |
イエス |
| 子供は男の子と女の子の一人づつである |
イエス |
| (中程 略) |
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| 星座は乙女座 |
イエス |
| 母の名前は ヨシコ |
イエス |
| 妻の名前は ヒロコ |
イエス |
| 父の名前は センパチ |
イエス |
| 本人の生まれは一九五一年十月二日 火 |
イエス |
| 本人の名前は
タダシ |
イエス |
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質問の中にはイエス・ノーのどちらとも答えにくい内容もある。
リーダーは答えに迷っているとその葉は違うと言って次に移ってしまう。
葉の中に一つでもノーがあればそれは違うと言うのである。
確かに自分の葉が出て来る時は突然答えがイエスばかりになっている。
そして父親・母親・妻・私の名前を発音しにくそうにセルバムは言う。
「なにか質問はありますか?」
「今の所だけもう一度読んで下さい。」
「OK」内容は同じであった。当然ではあるが。
「満足ですか?」
「・・・・・・・・イエス。」
この出てきた葉を基にセルバムはさらに詳細な内容を書いたヤシの葉を倉庫から探すのである。この作業は比較的楽なようである。ただ、一日目の作業はこれで終わりである。
通常よりかなりスムーズに行われたという事であるが既に朝からは三〜四時間は経過している。私の後には次の者が待っているのである。尤も彼らは人が待っている事など気にする様な人達ではない。
翌日、タンブラムのホテルヘンカラで七時に朝食をとり、再び車で二時間かけてカンチープラムへやって来る。昨日と同じに十時に到着した。
しかし予想どおりセルバムが現れたのは十二時頃であった。
そして作業開始に三十分。チャーイを飲むのに三十分。途中疲れると部屋を出て行き、どこかへ行って休んでくる。その間我々は待っているのである。
ただ、セルバムはまだナディリーダーとしてはましな方で、ここで一番古いシュリンバというナディリーダーは途中で部屋を抜け出し、客をまたせたまま三時間程戻らなかった。昼寝をしていた様である。待つのはインドでは普通の事なのである。 |